乾癬(かんせん)

乾癬とは

乾癬とは乾癬は、免疫バランスの異常のよって引き起こされる全身の炎症性疾患です。
なぜ発症するのかはまだ分かっていません。遺伝的な要因と環境的な要因が絡まり合って発症すると言われています。
他人にうつることはありません。

日本には、およそ50万人ほどの乾癬患者さんがいるとされ、男女比は約2:1です。

乾癬は大きく3つの病型に分類されます。

  • A:皮膚症状のみの「尋常性乾癬(PsV)」
  • B:関節症状を伴った「関節症性乾癬(PsA)」
  • C:膿疱の出現する「膿疱性乾癬(GPP: 難病指定)」

本邦では、このうち尋常性乾癬が約90%を占めるとされています。
当院は、一部の紫外線治療を除くほぼ全ての乾癬治療に対応しています。

乾癬の治療概要

乾癬の治療概要

  1. 外用療法
  2. 紫外線治療
  3. 内服治療
  4. 生物学的製剤

乾癬の治療は、主に4段階に分類されます。
PsVの場合は、症状に応じて、1→2→3→4と治療がランクアップしていきます。が、PsA, GPPの場合は、全身的な治療をした方が良いでしょう。

生物学的製剤は、非常に有効性の高いお薬ですが、感染症などに注意が必要であることから、開始前・開始後も定期的に血液検査、レントゲン検査、心電図検査が必要となります。当院は、市立池田病院皮膚科と連携し、日本皮膚科学会より使用許可を得ています。
A:尋常性乾癬

乾癬の最も特徴的な皮膚症状は、“銀白色の鱗屑を伴った境界明瞭な少し盛り上がった紅斑”が全身に出現することです。爪や頭皮に症状が出ることもあります。皮疹が全身に広がり、時に紅皮症化(全身が赤くなる病態)することがあります。

B:関節症性乾癬(PsA)

皮膚症状のみでなく、関節の強張りや痛み(関節炎)を伴った状態です。放置すると治ることのない関節変形をきたします。全身の炎症がある状態と考えられ、内服薬や注射薬などの全身的な治療が必要です。

C:膿疱性乾癬(GPP)

発熱とともに細かな膿疱(膿んだ水脹れ)が全身に出てくる病態です。難病指定されています。つい最近抗IL-36抗体製剤が治療薬として承認されました。

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