たこ(胼胝)・うおのめ(鶏眼)

たこ(胼胝)・うおのめ(鶏眼)とは

たこ・うおのめは、持続的な圧迫や摩擦によって、皮膚の表面の角層が厚くなった状態です。

たこは、比較的浅いところで広い範囲で硬くなり、痛みはそれほど出ません。
うおのめは、より深く、限局していて、強い痛みを伴うことが多いです。

肉眼的に診断できることが、多いですが、時々ウイルス性イボとの鑑別が難しい時があります。
足の裏にできることが最も多いですが、生活習慣によっていろんなところにたこができます。(受験生の指にできるペンだこ、正座をよくする人の膝や足首にできる座りだこ、野球選手の手のひらにできる素振りだこなどです。僕の手にも、むかーしちょこっと出来てました。)

タコ(胼胝)・魚の目(鶏眼)とは

たこ・うおのめの原因

魚の目(ウオノメ)とはできる直接的な原因は、同じ部位に繰り返し摩擦や圧迫刺激が加わることなのですが、細かく突き詰めるとかなり奥が深いです。
生活習慣や持病、老化、足の変形など、さまざまな原因で、たこ・うおのめは出来やすくなります。

  1. 激しい運動をする(生活習慣)
  2. 先の細い靴、ハイヒールなど、足に合わない靴を履く(生活習慣)
  3. 糖尿病(神経障害)(基礎疾患・変形)
  4. 関節リウマチ(基礎疾患・変形)
  5. 足の裏のフットパッドの萎縮(老化)
  6. 外反母趾・内反小趾(足の変形)
  7. ハンマートゥ・クロウトゥ(足の変形)
  8. 開張足・扁平足など(足の変形)

たこ・うおのめの治療

  1. 胼胝・鶏眼処置:
    肥厚した角質をカミソリを使って削ります。うおのめは芯が深く、カミソリで削るだけではなかなか改善しないため、当院では、フットケアドリルを用いて、奥にある芯まで削ります。最も基本的な治療ですが、あくまで対症療法なので、削って一時的には良くなりますが、しばらくするとまた再発します。
  2. サリチル酸外用:
    サリチル酸ワセリンを塗ったりスピール膏を貼付して、角質を柔らかくします。胼胝・鶏眼処置と組み合わせて使います。
  3. 生活指導(免荷):
    実はこれが一番重要です。足の裏の荷重によってできるため、それをいかに取り除くか(これを免荷と言います)を考える必要があります。できる原因によって免荷方法は変わってきます。(外反母趾がある方は、外反母趾ストレッチなど)
  4. インソール作成:
    程度によって、装具士さんに紹介します。簡易なものは当院で対応します。
  5. 靴作成:
    足の変形が強い場合は、インソールによる免荷でも不十分なことがあり、専用の靴を作成する必要があります。その際は、提携している靴屋さんに紹介いたします。
  6. 手術:
    外反母趾などの足の変形は、重症の場合は手術した方が良い場合もあります。手術が必要な場合は、連携病院へご紹介いたします。
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